日々台湾茶と戯れ、戯言をつぶやきます

お茶の名前

茶壹福

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お茶の名前には意味がある

お茶の名前の付け方には意味があります。基本的な法則を覚えておくと役に立ちます。近年ではおきて破りのような名前もありますから、お茶は難しい

茶壹福

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文山包種茶

「文山包種茶」 台湾を代表するお茶の一つですがどんな意味があるのでしょうか?
1.「文山」は地名:旧台北縣文山地区が生産地区
2.「包種茶」は生産方法:お茶の種類:台湾で開発された南港包種茶式萎凋法は茶葉単独で花のような香りを生み出す生産方法です
3.「隠れた言葉」:文山包種茶の後ろには「青心烏龍種」という言葉が隠れてます。ほかの品種の場合「文山包種茶金萱種」などの品種名が後ろに付きますが、名前ができたころは青心烏龍種しかなかったため、青心烏龍種の場合は品種名は省略されてます。

茶壹福

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凍頂烏龍茶

「凍頂烏龍茶」は古くから生産されている熟香烏龍茶
1.「凍頂」は地名:南投縣鹿谷郷の凍頂地域で生産されるお茶。近年は拡大解釈され凍頂山系といわれる杉林渓なども含まれている
2.「烏龍茶」は生産方法:包種茶式生産後、熟香仕上げのために凍頂式焙煎を加えたお茶。一般名称の烏龍茶を使用
3.「隠れた言葉」:凍頂烏龍茶の後ろには「青心烏龍種」という言葉が隠れてます。ほかの品種の場合「凍頂烏龍茶金萱種」などの品種名が後ろに付きますが、名前ができたころは青心烏龍種しかなかったため、青心烏龍種の場合は品種名は省略されてます。

凍頂烏龍茶は凍頂式焙煎を加えたお茶ですが、近年では清香系の焙煎していないお茶までも凍頂烏龍茶と呼んだり、四季春種で作ったものも凍頂烏龍茶だけで品種名がなかったりしてます。商業第一主義で名称がわからない人に対して安価なお茶を伝統のあるお茶のようにして販売する姿勢には疑問を感じます。

さらにひどいことに人件費が安価な国(大陸、ベトナム、タイなど)から輸入した茶葉を凍頂で焙煎して凍頂烏龍茶として販売しているケース。悪質なものは比賽(コンテスト)に出品、入賞したケースもあります。お茶文化はこういうところから衰退していくのでしょう。まことに嘆かわしい。台湾産以外でもおいしいお茶はたくさんあります、正々堂々と〇〇国産熟香烏龍茶として販売すればいいと思うのですが、ブランドをつけて高く販売したいという魂胆が見え見えです。

茶壹福

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高山茶・高冷茶

阿里山高山茶や梨山高冷茶などの名称に使われている高山茶、高冷茶とは
1.高山茶:標高1000m以上の高山で栽培生産されたお茶、一般に「高山気」があると言われます
2.高冷茶:標高2000m以上の高山で栽培生産されたお茶、一般に「高冷気」があると言われます

標高に関しては目安で900m程度でも高山茶といわれます。標高なにがしより高山気を感じられるお茶であることが重要な基準だと思うのですが。ただ目安として必要な名称なので適正に使ってほしい

茶壹福

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具体的には

「阿里山樟樹湖高山茶」
標高1000m以上の阿里山山系、樟樹湖という茶区で栽培、生産された青心烏龍種の烏龍茶で清香系
こんなことが読み取れます。焙煎系なら初めに「熟香」がつき、別品種なら「金萱種」などの名称が最後に付きます
「梨山大禹嶺高冷茶」
標高2000m以上の梨山山系、大禹嶺茶区で栽培、生産された青心烏龍種の烏龍茶で清香系となります
大禹嶺茶区は未認可栽培が横行し、1軒の原住民が管理している茶園以外の茶畑は政府によって没収され、幻のお茶となりました。現在でも多くの大禹嶺茶がありますが、周辺の茶園で栽培された茶葉で、厳密には大禹嶺ではありません。

茶壹福

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春茶・冬茶

お茶の生産時期を表すために名称の後に春茶、冬茶がつけられることもあります
文山包種茶春茶:文山包種茶で春の生産時期に生産されたお茶
梨山翠峰高冷茶冬茶:梨山翠峰で冬の生産時期に生産されたお茶

春茶は標高の低い場所から標高の高い場所へと生産時期が移り、冬茶は標高の高い場所から標高の低い場所に移ります。
場所によっては清明節前に「早春茶」や高冷茶では夏茶の「二水」秋茶の「三水」、平地では冬茶生産後春節前の時期に「冬仔」などといったお茶が生産され、それぞれ特徴があるお茶となっています。

東方美人茶はウンカの活動が活発な時期である夏茶でしたが、近年では冬茶といわれる時期にも生産するようになりました(桃園、新竹、苗栗など)。東方美人茶も夏茶、冬茶などの生産時期を示さないといけなくなりました。

お茶の名称にもいろいろな情報が隠されていて、知れば知るほど楽しくなります