日々台湾茶と戯れ、戯言をつぶやきます

凍頂貴妃茶と凍頂蜜香貴妃茶

茶壹福

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凍頂貴妃茶は今と昔は別物?

凍頂貴妃茶は2000年頃から名前をよく聞くお茶になりましたが、昔から同じ名前のお茶がありました
何が違うのでしょうか?

茶壹福

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1980年代の凍頂貴妃茶は?

1980年代の凍頂貴妃茶は今のようなお茶ではなく、別の定義に基づいて作られたお茶でした
・南投縣鹿谷郷で作られた無農薬栽培茶葉で清香仕上げのお茶
凍頂烏龍茶は焙煎系のお茶で、凍頂式焙煎を加えたお茶です。一方凍頂貴妃茶は焙煎を加えない清香系のお茶です。その製法は包種茶製法で、花香を活かしたお茶でした。品種は青心烏龍種が多く、金萱種や四季春種はほとんど見かけることはありませんでした。
要するに、高山未満で作られた清香系の球状茶
これが凍頂貴妃茶という名前で売られていたお茶の正体でした。無農薬栽培でしたからウンカの影響を受けていた茶葉も混入していますが、蜜香のあるお茶ではありません。生産時期もウンカ活動期に関わらず春茶、冬茶と一般的なお茶と同じでした。

茶壹福

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変遷のきっかけは

凍頂貴妃茶変遷のきっかけとなったのは1999年9月21日発生の集集大地震(921大地震)、震災直後に凍頂鹿谷郷鹿谷巷の友人宅に慰問物資を持って訪れましたが、家屋は断層にかかり半分に折れ、茶畑も無残な状況になっていました。
この影響でしばらく茶畑の手入れができず、無農薬栽培圃場ではウンカの影響を大きく受け、茶葉生産などできない状況になってしまいました。この後の復興から自然発生的に生まれたのが新凍頂貴妃茶で「凍頂蜜香貴妃茶です」蜜香の冠がついたのは、蜜香紅茶流行後のことですから最近の名前だと言えます。

茶壹福

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その特徴は

近年の「凍頂蜜香貴妃茶」の特徴はウンカ芽の特性である「蜜香」、「東方美人茶」のような蜜香がある球状茶。
流行に伴い粗悪品が出回るのが世の常、ウンカ芽で蜜香を醸し出すのではなく、焙煎によって蜜香に近い香りを作り出そうとするのは凍頂茶師の技なのか、粗悪品なのか?判断はそれぞれに任せるとして、近年では凍頂貴妃茶と凍頂蜜香貴妃茶を混同して販売されているケースが多く見受けられます。

お茶の名前も変遷し、製法も変遷する、台湾のお茶は本当に面白いですね。生涯かけて追っかけしていきたいと思ってます