台湾との出会い(6)
今では台湾旅行者にとって有名な飲食店「鼎泰豊」
私が初めて鼎泰豊に行ったのは1980年の年末前頃だったと記憶しています。当時の鼎泰豊は全くの無名店で地元の人に話をしても、それはどこにあるの?何の料理?って聞かれる程度の店でした

茶壹福
なぜ知ったのでしょうか?
当時取引先として商談を始めたばかりの会社、まだ台北には事務所がなく自宅マンションの一室で打ち合わせする、こんな感じでした。そのマンションが鼎泰豊本店前、信義路の道を挟んで反対側の路地を入ったところでした。打ち合わせが終わり食事でもということになり、向かったのが「鼎泰豊」でした。小籠包しかない店だと聞かされていましたが、台北で小籠包が食べられるんだと思いながら向かいました。これが鼎泰豊との出会いです。

茶壹福
鼎泰豊は
当時の鼎泰豊は今の本店の場所、広さは半分ほどで1階が厨房、2階が客席でテーブル席が4個と丸テーブルの20人ほどで満席になってしまう小さな店でした。入り口にはおじいちゃんが包丁を持ってにらみをきかせていたのが印象的でした。平日の昼過ぎで3席が埋まってましたが、すぐに座れました。今とは大違いですね。
メニューは小籠包、雞湯(鶏スープ)、泡菜(キャベツの漬物)、焼売2種とデザートとして豆沙包(緑豆餡の小籠包)だけ、ビールもなく、持ち込みでした。土日の朝だけ「小籠湯包」があるということでした。もちろん日本語メニューはありません。

茶壹福
長いお付き合いになりました
当時はこんな繁盛店になるとは思ってもいませんでしたが、小籠包のおいしさと衝撃はものすごかった。半年ほどして日本語のメニューが欲しいと言われ手書きでメニューを書いたのは懐かしい思い出です。私は泡菜と小籠包、鶏湯がお気に入りでした。土日早朝限定の湯包は豆粒のように小さい小籠包が20個と錦糸卵の入ったスープがセットでスープと一緒に食べると最高でした。
しばらくしてから日本でお土産に小籠包を買って来いとの思し召し、当時は肉製品の持ち込みができたので準備。まずお店に小籠包を冷凍してほしいとお願いし、数百個冷凍準備してもらいました。次に台北駅の裏側、川沿いの材料店で発泡スチロールの箱を購入、さらにドライアイスの店でドライアイスを購入。日本帰国前に店に行き冷凍のまま梱包して持ち帰りました。冷凍すると肉汁が漏れやすいのですが、それでもおいしいと評判でした。今ではこんな対応はしてくれないと思いますが、当時はいろいろなことができた時代でした。

茶壹福
こんなサービスがあったことを知ってますか?
鼎泰豊でのお茶のサービスで、こんなことをしていたのを知っている人は通ですね。お店が人気になり始め二階部分が隣まで拡張し、客席が増えたころにやっていたサービス「茶藝」です。先端が1mほどもある、薬缶にお茶を淹れて給茶サービスをしていました。3mくらい離れたところからお茶を茶碗に注ぐというサービスです。当然跳ね上がってびちゃびちゃになったという記憶が残ってますが、面白かった。
日本に進出するころから味が変わった、あくまで私の印象ですが。先代のおじいちゃんから息子に代が変わり多店舗戦略、何か違うって感じたのは私だけでしょうか。今の炒飯とか本当に鼎泰豊?って思うのは時代に取り残されてしまった私だけなのでしょうか。少し残念な感じがしています。あの時代の鼎泰豊はおいしく、楽しかった。
茶壹福
こんな出会いもありました・・・飲食店