日々台湾茶と戯れ、戯言をつぶやきます

坪林香韻紅茶

新しい名前の紅茶ですが、2024年には比賽が行われてます

茶壹福

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坪林香韻紅茶ってどんなお茶

祁韻種(台茶23號)、紅韻種(台茶21號)などのお茶と混同しそうですが、坪林香韻紅茶は新しい製造スタイルとしてアナウンスしたお茶です。一般的に台湾には品種名と生産方法を組み合わせた名前、新しい生産方法を冠した名前があり、混在してわかりにくいと言われてます。
坪林香韻紅茶は文山包種茶の萎凋と攪拌方式を取り入れた生産方法で、一般的な紅茶の萎凋方法である室内静置、温風萎凋、送風萎凋などとは違う方式とされています。

茶壹福

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どんな効果を狙った萎凋、攪拌方式なのか

夏葉を用いて作られる紅茶
「加上香韻紅茶製程結合包種茶的攪拌與紅茶的揉捻發酵,茶湯細膩、水甜醇厚,花香四溢,果香濃厚,多能品嘗到玫瑰花、梔子花、甜橙、杏桃、李子乾、小番茄乾、薄荷、松木等風味,韻味持久,極具新北特色」
このように新北市政府は説明しています。
果香、花香に優れ、クチナシ・バラ・柑橘・トマト・ハッカなどなどの香りがあるお茶。その萎凋、攪拌によってそれらの香りがいろいろ組み合わさって生まれるのが良いお茶だと。

「一心二葉嫩芽製作香韻紅茶,為坪林香韻紅茶之上品,在外觀為條索狀,茶湯具蜜香與花果風味,為今年新北夏季首推特色茶產品」
夏芽がウンカ芽になりやすいことから、蜜香や果香、花香をうまく生かした小葉紅茶といえるようです

茶壹福

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実際に飲んだ印象は

2025年比賽に出品した坪林香韻紅茶を2025年6月に現地でいくつか試飲してきました。印象は今までの小葉紅茶の上物という程度、すごく違うお茶ですとは言えない感じでした。蜜香感がよく蜜香紅茶として販売しますと言ってた茶葉もあり、茶農家も坪林香韻紅茶としてブランド化していくのは時間がかかるといった感じでした。
坪林で生産されていた小葉紅茶はもともと包種茶式萎凋、攪拌をしていたので、新しい製法ですとか名前ですとか言われても実感がないのが現状です。品種が多様化し、生産方式に名前がつきお茶の世界も変わっていくんだな、などと考えてしまいます。

ほかの地域ではどうなのでしょうか?文山包種茶の隠れた産地「宜蘭」でも同じ方式で紅茶を作っている茶農がいます。この農家の品質は高く特に台茶20號で作ったお茶、農暦5月5日端午節に作ったお茶など特色のあるお茶があります。はたして「坪林香韻紅茶」という名前でのブランド化がどうなるのか、この先を見守りたいと思います

茶壹福

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こんなお茶もありました

コロナ禍のころに「香韻青茶」というお茶を見かけたことがあります。その定義はわかりませんが飲んだ印象は「半球状包種茶」でした。
茶葉の感じは文山包種茶、仕上げは條型ではなく半球状にというお茶です。最近手軽に球状化できる「豆腐機」を使って半球状にしたと思われるお茶でした。昔からあるお茶に名前を付けて需要を呼び起こす、大切なことだと感じました。
台湾のお茶は農家の数だけ種類があると言われます。この先も新しい名前で埋もれていたお茶に光が当たることを願っています。