日々台湾茶と戯れ、戯言をつぶやきます

文山東方美人茶(1)

茶壹福

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文山東方美人茶って?

文山東方美人茶は臺灣新北市文山地区で端午節前後3週間ほどだけ生産される季節限定のお茶です。特に石碇、坪林で生産される東方美人茶(椪風茶)は香りがよく、味わいも最高と評価されてます。桃園、新竹、苗栗で生産される東方美人茶(膨風茶)とは風味が違います。これは文山地区は台湾人居住区で桃竹苗は客家人居住区、食文化の違いが影響しています。
この時期、茶樹の害虫「ウンカ」臺灣名「小綠葉蟬」「蜒仔」の活動が活発になり茶葉食害が深刻になるからです。食害茶葉を使って製茶すると独特な香りが生まれます。この香りを引き出しながら作られたのが東方美人茶です。
台湾茶(大半は包種茶に分類される)の中では珍しく分類「烏龍茶」俗称「烏龍茶」

茶壹福

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文山東方美人茶生産に適した季節?

東方美人茶は梅雨時のじめじめした時期の晴れた日に作られるのはなぜでしょう。梅雨時になるとウンカ(小綠葉蟬 xiǎo lǜ yè chán、別名小綠浮塵子 xiǎo lǜ fú chén zǐ)の活動が活発になるからです。ウンカは茶葉の葉脈に針を刺して樹液を吸います。ウンカの食害にあった茶葉には特殊な抗体ができ、この作用で特別な香りが生まれると言われます。ウンカ食害によって茶葉は成長阻害され凹凸のあるいびつな形になってしまいます。同時期、茶色く変色している茶葉がありますが、他害虫被害茶葉なので摘採時に摘まないよう注意します。このようにウンカ芽を手摘みで行います。
農暦端午節前後2週間(二十四節気節の芒種から大暑頃)に作られます

茶壹福

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お茶つくりに適した品種はあるのかな?

茶品種は「大慢種」「青心烏龍種」「青心大冇」「金萱種」「白鷺種」「白文種」など多くの種類が用いられます。「大慢種」「青心烏龍種」から作られたお茶は香り高く文山地区の主品種といえます。茶葉の色合いだけでは「白」系統の品種を使うと見た目が白くきれいに仕上がります。ただ、味と香りは一段落ちるので増量用品種の扱いです。客家東方美人茶主流の「青心大冇種」は文山地区ではあまり使われていないのが現状です。一方桃竹苗といわれる産地では青心大冇種が主流なのが大きな違いです

茶壹福

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旧製法と新製法って?

中華民國100年ごろまでは日光萎凋は直射日光を使ってしっかりと萎凋するのがほとんどでしたが、この時期以降は新製法といわれる寒冷紗下日光萎凋や、半日陰萎凋に置き換わりました。新製法のほうが複雑な香りを出しやすいのが変化した要因です。
東方美人茶の茶葉の色は白、緑、黃、紅、褐の五色。主な香りは蜂蜜香、果実香、花香など