日々台湾茶と戯れ、戯言をつぶやきます

文山東方美人茶(2)

茶壹福

茶壹福

多くの名前で呼ばれて愛されるお茶

「オリエンタルビューティー」(Oriental Beauty)など多くの別称があるお茶、以下台湾での別称
・白毫烏龍茶(bái háo wū lóng chá)
・香檳烏龍茶(xiāng bīng wū lóng chá)
・五色茶(wŭ sè chá)
・椪風茶(pèng fēng chá)
・膨風茶(péng fēng chá)
・福壽茶(fú shòu chá)
・番莊烏龍(fān zhuāng wū lóng)
・蜒仔茶(yán zǐ chá)
・冰風茶(bīng fēng chá):客家人名称
・煙風茶(yān fēng chá):客家人名称

茶壹福

茶壹福

生産工程は複雑

生産工程は「採茶-日光萎凋-室内萎凋-撹拌発酵-発酵-殺菁-悶-揉捻-乾燥」の工程を経る。
摘採はウンカ芽(一芯一葉、二葉)を手摘みし、台湾茶では珍しい工程「悶」がある。2010年頃から新製法に切り替えが多くなった。
文山旧製法:直射日光下で長時間日光萎凋を行う。新製法:寒冷紗下で日光萎凋を行う
新竹旧製法:日光萎凋、室内萎凋の在来製法、新製法:空調管理室内で高温多湿、低温低湿のストレスを与えて香りを作り出し、焙煎で香りを整えます

茶壹福

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「悶」とは

ほかの台湾茶にはない工程「悶(mēn)」とは、どんな作業なのでしょう
東方美人茶はギリギリまで水分を抜いて作るお茶で、殺菁後そのまま揉捻作業を行うと砕けてしまい粉になってしまいます。悶工程によって茶葉の水分を落ち着かせ、独特な香りを引き出すための作業です。一般に「黄茶」といわれる種類のお茶の工程には「悶黄」があります。これも殺菁後茶葉から特別な香りを引き出すために行う工程です。
東方美人茶の場合は一般に殺菁後の熱々茶葉を密閉容器に入れて放置することで行います。この放置時間によって香りの出方が変わるので簡単そうに見える作業ながら重要な工程であると言えます。

茶壹福

茶壹福

東方美人茶は経年変化が楽しめるお茶

俗に「熟成」といわれる経年変化が楽しめるお茶です。出来立てのお茶より半年、一年、数年、数十年と経年変化を経ることで、より深い味わい・香りのお茶へと変化します。茶葉を見極めるときにスキルが試されるのはこの点です。しかし、聞茶を間違えると経年変化によってかえってまずいお茶になってしまうこともあります。
コツとしては若干の空気を含ませた状態で密閉すること、直射日光が当たらない温度変化の少ない冷暗所で保管することが肝要です。
東方美人茶は作り手と天候、ウンカが生み出すお茶、いろいろ試して自分好みを見つけましょう。