金萱種
金萱茶とは金萱種から作られたお茶で、乳香に特徴があると言われているお茶です。女性にフアンが多いお茶としてもよく知られています
金萱茶(正式名称:台茶12號)は、台湾の農業部茶及飲料作物改良場(旧:台湾茶業改良場)が育成した品種で、1981年に正式命名されました。父は硬枝紅心,母は臺農8 號で終戦後の1945年から研究を重ねて開発した新品種です。蒸し暑さに強く生育旺盛で、青心烏龍種と比較すると生産量が約2倍です。地球温暖化などの影響もあり近年栽培面積を増やしています。
気温上昇に伴って高山での栽培も盛んになり、阿里山などの高山でも金萱茶栽培が多くなっています。

茶壹福
兄弟茶「翠玉茶」とは
同時期に発表された台茶13號(翠玉種)は父は台農80號、母は硬枝紅心と配合が似ていますが、まるで別物。暑さに弱く、涼しい気候を好み単位面積当たりの収穫樓は青心烏龍種と同じくらい。香りは玉蘭の香りがあり、一時人気が出ましたが商業ベースには乗らず徐々に衰退してしまいました。また蒸し暑さに弱い特性から今の気候に適さない品種だとも言われています

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後継種も登場
台茶12號と青心烏龍種の配合から開発された台茶19號(碧玉種)は2004年に発表されました。金萱種より暑さに強いのが特性ですが、奶香という点で少し香りが金萱と異なることから、大きく転換されることはありませんでした。同時に発表された台茶20號(迎香種)は青心烏龍種の後継種として開発された品種、20年経過して徐々に栽培する農家が多くなりました。

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金萱種での製茶、茶師が求めるもの
金萱種での製茶に際して茶師は何を求めているのでしょうか?台湾で最も多く採用されている包種茶製法、茶葉を室内萎凋によって花のような香りを生み出す作業。この作業の時、室温が高い、湿度が低いとお茶にしたときいきなり「奶香」に近い香りがガツンと出ますが花の香りは出ません。逆に室温を低く、湿度を高くして時間をかけて室内萎凋を行うと、初めは花の香りが楽しめ、煎が進むと徐々に品種香である「奶香」が出てくるお茶になります。
こだわりのある茶師は後者を選び、量産で大衆受けを狙っている茶師は前者を選びます。どちらのお茶が好みなのかは個人の嗜好ですから何とも言えませんが、私は後者のお茶が好きです。付き合いのある茶師は青心烏龍とそん色ない花の香りを作り出すことに力を入れている、こんな人が多いように思います。同じ金萱茶でも茶師によって香りが違う、産地によって香りが違う。だから台湾茶は面白いし魅力的なのです
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女性に人気がある?と言われる「金萱茶」とは