高山茶・高冷茶
台湾は北回帰線が通過する熱帯と亜熱帯のはざまです。当然平均気温が高く暑いというイメージがありますが、台湾には富士山より高い山がいくつかあります。最高峰は中央山脈にある「玉山」3952mと富士山よりはるかに高い山です。この山は日本統治時代には富士山より高い山が新しく見つかったと「新高山」と呼ばれていました。このような高山でお茶栽培するのには訳があったのです

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森林限界高度
あまり耳にする言葉ではありませんが、高度が高くなると樹木として成長できなくなる限界の高度のことです。日本では一般に2500m前後といわれていますが、北回帰線付近の台湾では3000m-3500mといわれています。当然北部台灣では低くなり、南部台湾では高い数値となります
梨山を車で走ると、標高3000m付近では山の上部ははげ山で下部に森林が広がっています。このように高度によって成長できる作物が異なってくるのです。梨山は高原キャベツの産地として有名なのですが、日本ではあまり知られていません

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山に登れば気温が下がる
一般に標高が100m上がると気温が0.6℃下がると言われています。例えば高冷茶として有名な大禹嶺茶区は標高2600m前後です。都市部の気温が35℃の真夏日であっても、2600mで15.6気温が低下するため、この地域の茶園は35℃-15.6℃=19.4℃しかないことになります
台湾ではこのように垂直に地形を利用した農業が盛んです。同じ条件で1800mの高山茶産地の気温は24.2℃となり快適な温度となります

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温度差が生み出す成長速度
茶葉の成長がゆっくりとなると、茶葉に甘みが生まれます。これが高山茶のおいしさとなるのです
標高1000m-2000mの高山茶
標高2000m以上の高冷茶
ほぼ熱帯の台湾であってもこのような高山で茶栽培をすることで甘みのあるお茶が作れるのです
台湾茶の面白さはたくさんありますが、高山茶、高冷茶の楽しみ方に山岳国台灣の標高が関係しているのは面白いですね
明治終盤からの日本統治時代にこのような標高差を利用した農業を推進した先人たちの知恵と努力に頭が下がります
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高山でお茶栽培する意味は?